新海南市議22人決まる

任期満了に伴う海南市議選が25日投開票され、 新しい22人の市議会議員が決まった。 トップは現職の中西徹さん(37)=無所属、 下津町上=で、 2344票と2位に650票以上の大差をつけて、 堂々の2期目再選を果たした。 新人は5人中4人が当選し、 支持政党別には無所属14人、 共産4人、 公明3人、 民主1人となった。

中西陣営
中西さんは、 4年前に初めて立候補した選挙でも1818票を集めてトップ当選。 一般的に 「2回目は厳しい」 と言われる中、 財政健全化や農業対策などを訴え、 前回をも上回る支持を得て他陣営に圧倒的な強さを見せつけた。

午後11時20分ごろ、 下津町上の選挙事務所に吉報が伝えられると、 事務所内は多くの支持者の歓声と拍手で沸き上がった。

中西さんは 「今回は本当に厳しい選挙戦で自分の体がぼろぼろになっていくのを感じたが、 皆さんの支えがあったおかげでここまで頑張ることができた」 と、 自分を支えた多くの人たちに感謝。 そして 「選挙は通過点にすぎない。 今まで以上に精一杯皆さんのお役に立てるよう頑張って参ります」 と、 2期目も全力でまい進することを力強く約束した。

その後、 支持者から花束が贈られ、 尾崎要二県議会議員らと鏡開きをして乾杯。 最後は東村健選対本部長の音頭で元気に万歳三唱し、 当選の喜びを爆発させた。

橋爪陣営
前回選挙、 補欠選挙の悔し涙を払拭する1686票、 2位当選の快進撃をみせた共産新人、 橋爪美恵子さん(52)。 「1400票あれば十分」 と考えていたが、 下津地区の票や、 女性票を予想以上に獲得する結果になった。

下津町下の事務所で速報を待った橋爪さん。 「当選したら共産党候補者みんなで祝おう」 との約束通り3回目の速報で当確と読むと、 党員ら50人が待つ藤白の党事務所に向かい祝福を受けた。
午後零時15分、 同党当選者全員が集まると 「4人そろって今後も戦っていきましょう」 と声を上げ、 万歳三唱。

橋爪さんは選挙戦を振り返り 「やっと支持者に恩返しできました。 女性の声を市政に届けます」 と述べた。

快進撃をみせた橋爪さん

黒木陣営
「市民一人一人の声を市政に」 と訴え続けてきた黒木さん。 午後11時半、 事務所に当確が伝えられると、 集まった支持者ら約70人からは拍手とともに 「おめでとう」 の歓声が沸き起こった。

「市会議員・黒木良夫さん」 と紹介されると、 「初めて市会議員と呼ばれました。 まだ慣れません」 と照れ笑い。 「新人の私をこんなに盛り上げて当選させて頂き、 心から感謝します。 分からないことは一生懸命勉強していきたい。 今後とも、 よろしくお願い申し上げます」 と支援者にお礼を述べた。 駆けつけた西博義衆院議員は 「黒木さんはこれからどんどん光っていきます。 ぜひとも立派な議員になるよう、 支えてあげてください」 と呼び掛けた。

祝杯を上げる黒木さん

川崎陣営
当選の知らせを受け、 阪井の事務所に到着した川崎さんは支持者らとがっちりと握手を交わし、 当選の喜びをかみしめた。

谷口善昭事務局長は 「事務所を支えていただいた皆さんのおかげ」、 南村透後援会長は 「皆さんに本当に感謝。 これからも川崎をどうぞよろしく」 とあいさつ。 川崎さんは 「選挙活動でいろんな所を回らせていただき、 温かみのある市政、 施設の充実、 お年寄りが健やかに過ごせる、 そんな地域づくりを絶対にやっていかなあかんと痛感した。 人一倍汗かいて努力して、 一生懸命市政の場で働かせていただきたい」 と誓い、 立候補にあたって背中を押してくれた辻井宏昭さんをはじめ多くの支持者に感謝した。

支持者と握手する川崎さん左

美ノ谷陣営
初挑戦ながら結果は1581票と4位当選で大健闘した美ノ谷徹さん(65)。 出馬表明が選挙2カ月前と出遅れが心配されたが、 結束力の固い支持者に恵まれ選挙活動できたことが勝利の実を結んだ。

緊迫していた事務所内、 午後11時の3回目開票速報で 「万歳するか」 と陣営から声が上がり、 15分後に事務所を離れていた美ノ谷さんが到着。 50人が拍手で祝福のする中、 支持者一人一人と握手を交わした。

美ノ谷さんは 「短い期間でご迷惑おかけしました。 無事当選できました。 今後は皆さんの期待に応えていきます」 と声を張り上げた。

今後は市職員42年の経験を生かし、 公約の国道整備促進、 保育所などのサービス向上などを目指すという。

勝利の祝杯を上げる美ノ谷さん