2010年04月26日

03.スポーツ

GP陸上和歌山大会

村上幸史(スズキ浜松AC)

世界のパワーを発揮した村上

第16回アジア大会の代表選考となる日本グランプリ第1戦選抜陸上和歌山大会が24、 25の両日、 毛見の紀三井寺公園陸上競技場で開かれ、 鉄人レースといわれる男子十種競技を制した右代啓祐 (国士舘大) が17年ぶりの日本新記録に10秒05(66点)と迫る大健闘を見せた。 女子七種競技は伊藤みのり(小島プレス)が2年ぶり優勝、 男子やり投げで昨年のベルリン世界選手権銅メダルの村上幸史(スズキ浜松AC)はわずか1投だけで大会記録を塗り替え2連覇した。 県勢も多く参加したNONグランプリでは女子百メートルと走り幅跳びで中尾優里(和歌山北高)が2種目Vを飾った。

全国のトップアスリート約100人が参加した大会で2日間にわたって注目を集めたのは男子十種競技と女子7種競技、 走跳投をミックスし記録を得点に換算して競う複合競技に挑む選手たちの奮闘が詰めかけた陸上ファンや小中学生に感動を呼んだ。

十種では昨年の雪辱に燃える右代が昨年の覇者田中宏昌(モンテローザ)を前半から大きくリード。 走り高跳び、 四百メートルなど5種目で3906点を獲得した。 後半も得意のやり投げで着実に点を加え、 千五百メートルを残した時点で日本記録の更新の期待が競技場全体に広がった。 声援に後押しされるように右代も序盤から積極的に攻めたが4分33秒94で10秒05届かなかった。 記録は日本歴代2位の7930点で大会新。
大会新で十種競技を制した右代選手
大会新で十種競技を制した右代選手

7種は6種目を終わったところで伊藤がトップを守っていた本多綾(順天堂大)を逆転。 最終種目の八百メートルでは3秒差で本多の再逆転という緊迫したレースになったが、 伊藤が逃げ切った。
2年ぶりの七種競技Vを飾った伊藤選手
2年ぶりの七種競技Vを飾った伊藤選手

男子やり投げの村上は1投だけに集中。 自らの大会記録を2メートル以上も更新する82メートル49で世界のパワーで他を圧倒した。 グランプリに県内から出場したのは女子ハンマー投げの大﨑かな(日高高)だけで42メートル73で12位だった。 8種目行われたNONグランプリの部の優勝は次の皆さん。

【男子】百メートル=九鬼巧(和北高)10秒64▽四百メートル=上田祐貴(中京大・和歌山出身)47秒70▽走幅跳=宮本成徳(関学大・同)7メートル38▽ハンマー投=赤穂弘樹 (大体大・鳥取) 57メートル36

【女子】百メートル=中尾優里12秒13▽四百メートル=西あゆみ(武庫川女大・兵庫)56秒60▽三千メートル=稲富友香(ワコール・京都)9分18秒17▽走幅跳=中尾優里5メートル71





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