2010年04月26日

00.社会

和歌の浦再生プロジェクト設立記念講演

和歌の浦再生プロジェクト

パネラーも参加者も一緒に活発に議論

和歌の浦の自然と歴史遺産の保全と活用を目指す 「和歌の浦再生プロジェクト」 (保井彰友代表) の設立記念講演とシンポジウムが25日、 和歌山市和歌浦中の県公館で開かれた。 同地区の連合会や観光協会、 商店街、 NPO・ボランティア団体、 和歌山大学、 市・県関係者と一般市民60人が参加。 課題と今後の活動への希望、 アイデアなどを活発に語り合った。

保井代表 (74) は 「国の名勝になる和歌の浦を、 一番立派な形で後代に残すのが第一の目的。 いろんな人の知恵や活動の力を一緒にまとめていきたい」 とあいさつ。 同市のミステリー作家前田朋子さんが 「和歌の浦に万葉古道は存在する!?」 と題し講演した。

前田さんは、 724年の聖武天皇の和歌浦行幸が数百人規模で13日間にわたったことから、 「海岸線や関戸、 高津子山などを歩いたはず」、 さらに 「(この景観を守るようにと) 詔を発した地は高津子山ではないか」 と推論。

「これらの道を 『万葉海道』 と名付け整備すれば、 今、 点でしかない緒活動を結ぶ動線になりうる」 「干潟に、 歌に詠まれた葦 (あし) があれば、 ツルは無理でも鳥が増え、 風物詩になる」 などのアイデアを提案した。

またシンポジウムでは、 「駐車場がネック」 「コンセプトを明確に」 「ターゲットはシニア」 「歩きと自転車が基本」 「市町川をきれいに」 「高津子山にトイレを」 「NPO同士の情報共有システムを」 「旅館を改装できない。 建築規制が厳し過ぎる」 などの意見が出た。

同プロジェクトは地域活動の核として産・官・民・学の連携を目指すといい、 アイデアや意見、 サポーターを募っている。

問い合わせは宮下さん (073・435・3512、 090・2012・7051)。





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