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さまざまなエビ料理が用意された試食会 |
和歌山市や海南市沖合で捕れるアシアカエビを地域活性化につなげようと、旅行会社関係者ら約30人を集めた試食会が18日、和歌山市新和歌浦の旅館「和歌の浦温泉 萬波」で開かれた。漁協や行政でつくるアシアカエビ販売促進協議会(中井春一会長)が主催。秋からアシアカエビを目玉にしたツアーを実施したい考えで、協議会では「行政、生産者、旅館業界が一丸となり、このおいしいエビをまちおこしの起爆剤にしたい」と話している。
アシアカエビ(標準和名クマエビ)は10月から3月にかけて捕れ、11、12月が最も旬。足が紅白の模様になっているのが特徴で、体長は15~20センチを中心に、大きいもので23センチに達する。味は甘みがあって柔らかいため、刺身、塩焼き、天ぷらなどに最適という。漁獲高は「その他のエビ」に分類されるため正確な数は不明だが、漁師によるとここ数年で増えており、全国でも県が上位になっている。
この日は約150匹のエビが用意され、鍋、蒸し物、焼き物など、さまざまな料理にして味わった。参加者からは「甘みがあっておいしい」「大きくて食べ応えがありますね」と好評だった。
和歌浦湾で捕れるシラスのブランド化を目指すわかしらすを使ったツアーも昨年度から実施されており、この春のツアー(11回)には京阪神から約320人が参加した。
協議会事務局を務める海草振興局の仲真永さんは「春のわかしらす、夏のハモ、秋のアシアカエビと、年中通して和歌山の海の幸を楽しんでもらえるようになれば」と話している。
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