2010年05月19日

00.社会

アブダビでマグロ養殖、近大が人材と技術提供

近畿大学とアブダビ首長国との間で同国でのクロマグロなど養殖業の発展

覚書を交わす近大の世耕副理事長右とアブダビ環境庁のマジッド長官

近畿大学 (畑博行学長) は18日、 アラブ首長国連邦 (UAE) のアブダビ首長国との間で同国でのクロマグロなど養殖業の発展を目的に、 人材・技術を提供する覚書を締結したと発表した。 今後、 現地での養殖実現へ向け具体的なスケジュールを詰めていくとしている。

同大は世界で初めてクロマグロの完全養殖に成功するなど、 魚類養殖分野で世界最先端の技術を持つ。 一方、 アラビア湾に面したアブダビは豊富な石油資源で得た巨大な資金で石油以後の他産業への参入を図る狙いがある。 今回の相互協力では近畿大学のノウハウを活用しアブダビでクロマグロなどのマグロ類とハタ類の養殖業を進めるための研究開発を推進する。

同大によると覚書では、 現地でのクロマグロなどの養殖の実現可能性の調査と実験プロジェクトを開始するための専門家を派遣▽短期・中期の技術研修の提供▽アブダビはこれらの提携に必要な資金と支援を提供などで合意。 今月4日にアブダビで近大副理事長の世耕弘成参院議員とマジッド・アブダビ環境庁長官が調印した。

両者の協議は昨年5月に開始。 10月にはマジッド長官が県内の近畿大学水産研究所施設を視察するなどしていた。 世耕副理事長のアブダビ訪問には近大関係者のほか、 有田市の望月良男市長や県内の若手経営者らも参加。 日本大使館でアブダビ政府関係者にマグロ寿司や有田ミカン、 クエなどの県特産品をPRした。





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