2010年05月24日

00.社会

和歌山で初の全腎協全国大会

全国腎臓病協議会

「患者が安心できる社会を」と話す宮本会長

全国腎臓病協議会 (全腎協、 宮本髙宏会長)、 NPO法人県腎友会 (竹内拓会長) 主催の 「全腎協全国大会in和歌山」 が23日、 和歌山市小松原通の県民文化会館で開かれ、 全国から集まった約1150人が透析医療の未来などについて考えた。 昨年は新型インフルエンザの影響で中止だったため2年ぶりの開催、 和歌山では初となる。

全腎協は昭和46年に設立された腎臓病の患者会。 医療と患者生活の向上を目的に、 毎年大会を開き、 行政・医療団体への要望活動などを展開している。

竹内会長はあいさつで 「風光明媚 (めいび) な和歌山を楽しんで」 と、 全国からの参加者を歓迎。 宮本会長は 「先人が 『世界最高水準』 と評される今日の日本の透析医療を築き上げたように、 私たちもこれから先、 腎臓病患者、 透析患者が安心して生きていけるような社会を築いていかなければならない」 と、 未来に向けた活動を呼び掛けた。

続いて患者3人が登壇し、 日ごろの思いを発表。 県腎友会の前田敏行さんは、 4年前に腎臓移植を受け、 透析を受ける生活から脱却した喜びを話し、 「まだまだ解決すべき問題が山積しているが、 より多くの方に元気になってもらいたい」 と、 移植手術のさらなる普及を願った。 このほか、 県立医大の重松隆教授による記念講演 「腎臓と骨は兄弟です」 や、 有識者によるシンポジウム 「透析者の未来を創る」、 鼎 (てい) 談 「腎不全医療の最前線を探る」 などがあった。

日本透析医学会によると平成20年12月末現在、 全国に約28万人の透析患者がおり、 うち和歌山は2664人となっている。





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