2010年05月28日

05.紀の川・岩出・海南・紀美野

下半身不随を努力で克服、全国島巡りの小川さん

静岡県静岡市の小川清さん

粉河寺赤門を背に歩く小川さん

2度の脳疾患による下半身不随から懸命なリハビリで回復、 現在日本中の島巡りをしている静岡県静岡市の小川清さん(65)が26日、 紀の川市の粉河寺を訪れた。 小川さんは今回が2回目の日本一周で、 1回目は今から5年前に約3カ月ほどで回っている。 今回は 「小さい島も回らないと意味がない」 と平成18年5月に自宅を出発、 これまでに車と徒歩で298島を訪ねた。 今後は三重県の島を訪ね、 目標である 「300島訪問」 を達成する予定だ。

小川さんは身長179センチで大柄な体格。 足は長年歩いてきたことから筋肉質で締まっている。 普段から自身の顔をプリントしたTシャツと半ズボンスタイルで歩いている。

最初の疾患は定年1年前の平成14年、 脳梗塞で倒れた。 その2年後には自宅でパソコン作業中に突如脳内出血、 病院に運ばれた。 後遺症の下半身不随で入院当初を絶望的に過ごす。 しかし、 過去に旅行会社に勤めていた経験などから 「好きな旅行にもう一度行きたい」 と一念発起。 独自のリハビリを決行し、 スクワットなどで足腰を鍛えたという。 2カ月間入院し退院後、 日本中を歩くうちに今では駆け足ができるまでに回復した。

旅の中で人と出会うのも一つの楽しみ。 小川さんは特に車いすに乗る人を見つけると声を掛ける。 自身の経験を話し 「頑張って」 と励ますという。

小川さんは 「いろんなつらい境遇の人も、 私を見て 『勇気』 『希望』 『励み』 『パワー』 を感じ、 明るく生きてほしい」 と話していた。





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