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会見に応じる豊田さん、八木さん、橋本さん(左から) |
和歌山城周辺の景観を守りたい。和歌山地裁や和歌山地検、和歌山地方法務局の建て替えが進む中、NPO法人まち・住まい支援ネット和歌山、日本建築家協会近畿支部和歌山地域会、和歌山青年会議所、WULP(ワルプ)まちづくり会議は4日、和歌山地裁などへ建て替えの概要を明らかにし、景観を配慮するよう求める要望書を提出した。
要望書では、裁判所庁舎や地検と法務局の合同庁舎の新庁舎の外観などを明らかにすること▽和歌山城付近の景観へ配慮した外観に▽利用者である市民の意見の聞き入れなどを求めている。
NPO法人まち・住まい支援ネット和歌山理事長の一級建築士、八木恵里子さんは「和歌山城付近は、和歌山のまちでも特にきれいな場所。景観に溶けこむような他府県に自慢できるような建物を熱望したい」、日本建築家協会近畿支部和歌山地域会会長の一級建築士、橋本雅史さんは「市民の意見を参考にしつつ、後世に語り継がれるような建物にしてほしい」、WULPまちづくり会議担当幹事、豊田泰史弁護士は「『市民に身近な司法』とうたいながら、市民に情報が明かされていない。一定の配慮をしてもらいたい」と話している。
同団体らは3日、和歌山地検などの合同庁舎の建て替えを担当する国土交通省近畿地方整備局へ要望書を郵送。今後、情報を入手次第、景観への問題点など調査を進め、各団体へも情報を明らかにしていくという。
地裁は、6月から駐車場を全面使用禁止にし、建て替えの際の仮庁舎の建設に取り掛かっている。和歌山地方裁判所総務課は、「要望書への対応をどうするかについては、できるだけ早期に考えたい」と話している。
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