2010年06月06日

00.社会

補導功労者栄誉銅章に辻本さん

少年補導功労者栄誉銅章

中学生と笑顔で話す辻本さん

長年の少年非行防止活動の功労をたたえ、今年度少年補導功労者栄誉銅章に全国で188人が選ばれ、和歌山市から和歌山西署少年補導員連絡会副会長の辻本朝治さん(61)=同市三葛=が選ばれた。 活動を18年間続けてきた辻本さんは、「子どもと同じ目線に立って接してきた。 最近は補導員も70歳で定年制となり、 若返りが図られているが、できる限り活動を続けていけたら」と話している。

補導員になったのは、 先輩 に後継を頼まれたのがきっかけ。 地元の祭りや海水浴場のパトロール、 各中学校への薬物乱用防止教室のサポートなど活動を重ねてきた。

近年、 和歌山では少年犯罪が目立ちつつあり、 少年の規範意識の低下が問題視されているが、 「根っから悪い子どもに出会ったことがない。 ごみを道端に捨てていても、 『あかんやろ』 としかれば素直に謝ってすぐにやめる。 話せば分かる子ばかりだと思う」 と真っすぐ前を見つめる。 自営業をしており、 登下校時には店の前を子どもたちが通る。 「おはよう」 「おかえり」 などあいさつすることで、 さりげなく子どもの様子をうかがい、 コミュニケーションを図る。 近所の住民からは 「家の前で子どもがたまっている」 など相談を受けることも多く、真摯 (しんし) に対応している。

現在、 同署生活安全課と共に、 各小学校で児童の父親が絵本の読み聞かせをする活動を考案中。「『父親不在』と言われる時代。 子どもと父親との触れ合いの場をつくっていければ」 と目を輝かせる。同課課長の田中健次警部は 「温厚で周りの人から慕われており、 地元住民からの意見に耳を傾け、警察と住民の橋渡しとして頼りになる存在」と話している。

15日、 和歌山西署で三原秀署長から表彰状の伝達を受ける。





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