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握手をする高野局長右と佐野副局長 |
4日、 和歌山市紀三井寺の県営紀三井寺球場。 紀州レンジャーズ対コリア (韓国) 戦を前に行われた特別始球式の場内アナウンスで、 ピッチャーとしてコールされたのはNHK和歌山放送局の高野真光局長 (57) だった。 そしてそのボールをしっかり受け止めたのは、 後任予定者の佐野嘉春副局長 (53) だった。
新旧局長がバッテリーを組むというちょっと粋な始球式を企画したのは、 キリンビール(株)の堀江英行和歌山支社長やラジオパーソナリティーを務めるヘンリーさんほか 「高野局長の転勤を惜しむメンバー」 ら十数人。 高野局長の転勤記念として感謝の気持ちを込め、 始球式には珍しく、 メンバーが各ポジションの守備につき見守った。
バッターボックスには紀州レンジャーズの木村竹志監督が立ち、 万感の思いが詰まった高野局長の力強いボールは見事佐野副局長のミットに見事に収まり 「ストライク」。 2人はがっちりと握手を交わし、 高野局長の熱い思いが託された。
高野局長は愛知県出身。 1977年にNHK放送局に入り、 3年前に同放送局の局長として就任した。 和歌山は3度目の単身赴任地だったが、 「これほど離れたくないと感じたことはない」 と思うほど愛着を感じた地だったという。 7月からは、 東京の関連会社での勤務が決まっている。
高野局長は 「きょうのような経験は人生でも最初で最後。 強烈に心に残りました」 と感慨深げ。 木村監督から記念ボールを受け取り、 「和歌山での思い出は数多くあるが、 何より人が温かかった。 ボールは大事にとっておきます」 と爽やかな笑顔を見せた。
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