2010年06月08日

00.社会

映画「ふるさとをください」上映運動2周年で謝恩会

「これからも個人個人がふるさとの良さを伝えていきましょう」とあいさつする文福委員長 - 映画「ふるさとをください」上映運動2周年で謝恩会

これからも個人個人がふるさとの良さを伝えていきましょう」とあいさつする文福委員長

和歌山市岩橋の障害者総合リハビリテーション施設「麦の郷」をモデルにオール和歌山ロケで作られた、きょうされん30周年記念映画「ふるさとをください」の上映運動2周年記念謝恩会が7日、和歌山市のプラザホープで開かれた。桂文福上映実行委員長や中橋真紀人プロデューサー、映画製作に協力した地元関係者やきょうされん、行政関係者ら100人が参加。精神障害を取り上げた初めての映画となった同作品上映の成果を祝った。


同映画は、ジェームス三木さん脚本で平成20年2月に完成し、この2年間で全国約1000カ所で上映。スペイン語と英語、中国語版も作られて海外8カ国37カ所で上映されてきた。また、ジェームス三木さんの別脚本で演劇としても公演され、秋にはDVDも発売される。

桂文福委員長は、「映画には紀の川筋のいい風景が出てきて『和歌山いいとこやな』と思ってもらえたし、今まで足りなかった精神障害への理解が進んだ。何よりも、同情とかでなく、同じ立場で我々もパワーをいただき、共に生きていくことを学べた」とあいさつ。

中橋さんは5年前の企画からの歩みをたどり、ことし5月に和歌山のライオンズクラブの協力で実施した台湾での上映の様子と、反響の大きさを報告。年間約400本の映画が上映される中でこの映画を約30万人が見たことやテーマが画期的だったこと、精神障害者を地域の交流の中で地域の人々が支えること自体が、日本の精神障害の歴史上画期的だったことなどを話した。そして、「1本の映画が、地域の力で社会的ムーブメントになったことが成果。大きな上映運動はひとまず終了したが、これからは静かに深く広げていきたい。特に学校での上映を大事な取り組みにしたい」と力強く語った。





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