2010年06月15日

03.スポーツ

体操の田中兄妹が世界選手権へ

NHK杯兼世界選手権代表決定競技最終日

13日に国立代々木競技場で開かれた体操のNHK杯兼世界選手権代表決定競技最終日で、 和歌山市出身の田中和仁 (25) =徳洲会=、 理恵 (23) =日体大大学院=兄妹が体操競技として史上初の兄妹代表に選ばれた。 世界選手権は10月、 オランダ・ロッテルダムで開催される。

兄の和仁選手は得意とする平行棒でトップを取り、 種目別ポイントで代表入りを果たした。 4月に痛めた左足首は完治していない中、 平行棒で圧巻の演技。 昨年の世界選手権で銅メダルに輝いた実力を遺憾なく発揮した。

妹の理恵選手は昨年の悔しい経験を胸に奮闘。 「もう少し体操をやらせてほしい」 と和歌山北で教員を務める父の章二さん (60) に話し、 日体大大学院に進学。 代表を目指して日々練習に取り組み、 今回念願の代表入りを果たした。 理恵選手は前日を3位で折り返し、 代表を射程圏内にした。 章二さんは、 最終日最終種目の床で、 着地を決めた理恵選手を見て 「これでやっと理恵が行けた」 と確信を持ったといい、 理恵さんは見事4位入賞、 章二さんとの約束を実現した。 来年は次男の佑典選手 (21) =順天堂大=に期待を寄せ、 3兄妹そろっての代表を狙う。

章二さんは 「うれしい。 和仁はけがを乗り切りながら活躍してほしい。 理恵は初舞台の世界でどれだけできるか楽しみです」 と世界選手権に出場する我が子にエールを送った。





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