2010年06月17日

00.社会/02.政治・経済

慶風高校が創立5周年祝賀会

私立通信制慶風高校

学校の始まりとなった陳情書を手にあいさつする田原校長

私立通信制慶風高校 (田原サヨ子校長) =紀美野町田=の創立5周年記念祝賀会が16日、 和歌山市のモンティグレ (ダイワロイネットホテル和歌山) で開かれ、 関係者約150人が節目の年を盛大に祝った。 田原校長はあいさつで開校以来の歴史を振り返りながら 「高齢化が進む和歌山に若い子を呼び、 住んでもらって頑張ってもらいたい。 皆様には慶風高校がさらに大きくなるよう育てていただきたい」 と会場に呼び掛けた。

同校は平成17年4月に紀美野町 (当時の美里町) 田に開校。 平成15年に廃校となった旧美里町立国吉小学校の跡地に、 田原学園慶風高等ビジネス学校 (和歌山市秋月) 校長だった田原校長らが設置した。

国吉小の廃校を受け、 地元国吉地区の住民が同年、 「廃校の跡地に学校を」 と田原校長に陳情書を提出。 田原校長が跡地の視察に行ったとき、 体育館に歴代卒業生の写真が張られていたのを見て、心を動かされたという。 田原校長が県に学校法人と慶風高校の設立を申請し、 17年4月1日スタートの認可を受けた。 副校長には坂口全彦元和歌山市教育長を招き、スタートした。

祝賀会で田原校長はこれらの歩みを振り返り、 「これが慶風高校の始まりです」 と住民からの陳情書を手に取り朗読。 さらに 「『途中であきらめることなく学校を作ってください』 と頼まれたが、 つらいこともあり何度もやめようかと思った。 しかし、 体育館で見た写真を思い出し、 ここであきらめたらアカンと頑張った。 地域の方も応援してくれた」 と述べた。

学校の沿革をスライドで振り返る場面では、 開校以来右肩上がりで生徒数が増えていることを紹介。 また、ことしの高校総体県予選で男女6冠を達成するという全国レベルの力を持つ硬式テニス部と、 開校と同時に部員2人で創部したものの、 今は部員数20人を数え、 練習試合でも他校に引けを取らない力をつけてきた硬式野球部の成績、 部員数も増えてきたゴルフ部も紹介された。

余興で和歌山を拠点に日本全国で活動する森久美子フラメンコ舞踊団が華麗な舞を披露。 会場からは割れんばかりの拍手が送られ、 式典に花を添えた。





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