2010年06月18日

00.社会

卓球協会に補助金返還求める方針、和歌山市

県卓球協会が昨年、和歌山市内で開催した国際大会で、県や市などから約1300万円の補助金を受けながら、無断で入場料などを徴収して得た収入約1260万円の決算報告をしていなかった問題で、市は18日、補助金400万円の返還を求める方針を決めたと発表した。
大会は、福原愛ら国内外のトップ選手が出場した「ジャパンオープン・萩村杯2009国際卓球選手権和歌山大会」。市は、21年度当初予算で大会補助金として400万円の事業費を計上し、同協会に交付した。

スポーツ振興課によると、市は予算案を組む前に、同協会に対して入場料徴収の有無を確認。同協会は「徴収しない」と回答し、市は運営金が足りないと判断し、補助金交付を決めたという。同課は「大会自体は盛り上がり、スポーツ振興に寄与したと思う」とした上で、「収支報告の方法が悪質だ。市として強く返還を求める」と話している。一方、900万円の補助金を交付した県は、18日に開かれた県議会文教委員会で、大会パンフレットなどに企業の広告が入っていて協賛があったことは分かっていたといい「引き続き調査を進め、返還を求めることも考えている」と述べた。

那須純一理事長は「(400万円の)返還には応じます。多くの人に迷惑と心配を掛けて申し訳ない」と話している。





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