2010年06月18日

00.社会

盲学校に石彫寄贈、彫刻家の松崎さん

京都市の彫刻家松崎勝美さん

「気持ちいい」と作品に触れる吉村君左と松崎さん(Msギャラリーで)

京都市の彫刻家松崎勝美さん (50) が17日、 和歌山県立盲学校 (和歌山市府中、 宮本克二校長) に石像作品を寄贈した。 ほほ笑みを浮かべ、 両手を前で合わせているお地蔵様のような作品で、 点字で 「I LOVE YOU」 と刻んだペンダントを下げている。 作品を受け取った同校生徒会長で高3の吉村和城君 (17) は、 「触ったら気持ちがいい。 あったかい感じがします。 英語の点字がかっこいいです」 と笑顔でお礼を述べた。

きっかけは、 松崎さんの長男が視覚に障害をもったこと。 松崎さんは 「竜山石」 というクリーム色の凝灰石で 「想守 (おまもり)」 と名付けた手彫り作品などを制作しているが、 その柔和な表情に自身が癒やされる思いがしたため、 「障害のある人に触れてほしい」 と個展開催地での寄贈を思い立った。 和歌山は広島に続く2カ所目になる。

寄贈は、 松崎さんがこの日から作品展を開いている和歌山市十二番丁のMsギャラリー12番丁で行われた。 「わたしは今ここにいます。 あなたのそばに寄り添って」 で始まる点字の詩 「癒しの共有」 も松崎さんから手渡された。

担任の山田知教諭 (61) は、 「触れられる作品は少ないのでありがたい」 と感謝。 吉村君は、 「みんなが触れるよう、 学校のどこに置くか話し合って決めます。 大事にしたい」 と話していた。 24日まで。問い合わせは同ギャラリー (TEL090・6320・0665)。





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