2010年06月22日

00.社会

旅館スタッフが暴力団の対応学ぶ

和歌山西署は21日、和歌山市田野の漁り火の宿「シーサイド観潮」で、初めての暴力団等排除研修会を開いた。和歌の浦観光旅館組合や紀三井寺観光協会に所属する旅館のフロントスタッフら約30人が暴力団への毅然(きぜん)な対応などを学んだ。市内のホテルや結婚式場が警察や弁護士会と手を組み、宿泊施設などから暴力団を排除しようと、ことし2月に同市ホテル旅館結婚式場暴力追放連絡協議会が発足したことを受けての開催。

同署の刑事第2課の署員が講師を担当し、和歌山に存在する暴力団の情勢などを解説。万が一、暴力団が勤務場所へ来た場合、相手より大人数で立ち向かうことを勧め、「自分たちのペースで話し合える場を作って」と断固な態度で対処するようアドバイス。また、不当な要求をされないためにも「『検討します』や『申し訳ありません』など即答や約束はしないこと。相手の名前や人相、時には車のナンバーなどを覚えておくと有効」とし、録音やメモをするなど一連のやりとりを記録することを呼び掛けた。質疑応答のコーナーでは、「入れ墨をした人がお風呂に入っていた場合どう断るべきか」「偽名で、暴力団と分かった場合は断れるのか」など積極的に質問があった。

同市雑賀崎の双子島荘のフロント、中井善紀さん(32)は「今までにも、暴力団風の人が来て粘られたことがあった。強い態度で接することが大切だと実感した」と話していた。





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