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親子連れもじっくり鑑賞 |
生まれつき手の指が欠損している先天性四肢障害の女の子が主人公の心温まる絵本 『さっちゃんのまほうのて』 の全国巡回原画展(先天性四肢障害児父母の会大阪・和歌山支部)が27日まで、 和歌山市和歌浦南の和歌の浦アート・キューブで開かれている。
同障害は、 手足や指、 耳などの一部が変形などしているもので、 同会には現在、 約1000家族が所属している。 同絵本は、 絵本作家の田畑精一さんが、 同会のスキーキャンプなどさまざまな活動に同行し、 障害のある子どもたちと触れ合いながら同会と共同で約6年かけて完成させた。 昭和60年に刊行され約65万部のベストセラーとなっている。
原画展は、 子どもたちにも見やすいよう少し低めの位置に作品を展示。 絵本のストーリーと共に、 優しい色合いで愛情込めて描かれた 「さっちゃん」 の表情を来場者もじっくりと鑑賞している。
同展の関西地区運営委員で、 同支部会員の向井宏さん(49)は 「田畑さんの思い入れが詰まった、 原画の美しさもぜひ見てほしい」、 市内から長女の悠比ちゃん(2)と5カ月の芽生ちゃんを連れて訪れた北畑涼子さん(31)は 「周りにいないので、 こんな障害があるって詳しく知らなかった。 子どもがもし障害を持っていたらと考えさせられました」 と話していた。
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