2010年07月11日

03.スポーツ

和商、市高が2回戦へ

好投を見せた西村

好投を見せた西村

第92回全国高校野球選手権和歌山大会が11日、 和歌山市毛見の県営紀三井寺球場で開幕した。 ことし結成された和歌山東や昨年優勝校の智弁和歌山など、 県内最多タイとなる40校が参加。 あこがれの甲子園を目指して26日まで熱戦を繰り広げる。 開幕試合は和歌山商業が海南を7―1、 1回戦2試合は市和歌山が高野山を10―0のコールドで下し2回戦に駒を進めた。

《1回戦》

TEAM123456789
海南0000001001
和商21020101X7

〔海〕 新家、 筈谷、 大岩、 上野―北野〔和〕 西村、 赤羽―和歌▽3塁打 沼田(海)沖殿(和)▽2塁打 上野(海)安本、 和歌(和)

1回裏、 和商は安打と野選、 四球でものにした1死満塁の好機に、 5番安本主将が左越えに2点適時打を放ち、 鮮やかに先制。 さらに2回裏には2死から沖殿が右中間に3塁打を放つと、 続く岡﨑が中前に適時打を運び、 海南先発の新家をマウンドから降ろした。 火のついた和商打線は4回にも、 新家を救援した筈谷を攻め、 和歌の左越え適時2塁打などで2点を追加。 6回と8回にもそつなく1点ずつ加え、 着実に試合の流れを引き寄せた。

海南打線は、 直球、 変化球とも低めにコントロールされる和商先発の西村の投球の前に7回併殺打の間に1点を返すのがやっと。 西村は8回まで投げ、 無四球投球で海南打線を退けた。 9回には西村を救援した赤羽が力のある投球で、 海南の主軸を3人で抑えた。 和商は3年連続初戦突破。

田中監督は 「バッティング面は日ごろの練習の成果がよく出ていた。 100点のゲームができた」 と選手をたたえた。 安本主将は 「今まで支えてくれた人のことを考えて打席に入った。 狙い球をストレートに絞って振り抜いた」 と得点場面を力強く語った。


《1回戦》

TEAM12345
市和歌山0127010
高野山000000
(5回コールド)
〔市〕 北面―前田秀 〔高〕 小野―田部、 秦▽本塁打 前田秀、 寺井 (市)▽3塁打 寺井、 井口(市)

2試合目は市和歌山が力の差を見せつけた。 2回表、 2死から前田秀が今大会初となる本塁打を左越えに豪快に放って先制。 2ボールからストレートに狙いを絞って振り抜いた打球は、 鮮やかな放物線を描いた。 3回には塩満が左前打で出塁、 1死後主将の寺井が引っ張った打球は右翼手の頭上を越えスタンドに飛び込む2点本塁打。 主将の1発で活気付いたチームは打線が爆発し、 4回にはまたも寺井が右中間を割る走者一掃の3塁打を放つなど、 この回6安打を浴びせ一挙7点を奪い、 試合の主導権を握った。 守っては、 エース北面が奮闘。 持ち味であるストレートを低めに集め安定した投球を披露した。 3回に2死満塁のピンチを迎えたが、 4番を三振に抑える力投。 三振の後、 雄たけびを上げる闘志を前面に出したプレーでチームを支えた。

真鍋監督は 「久しぶりの初日の試合だったが、 いい緊張感を持って臨めた。 打線もよくつながっていた」 と話した。 先制本塁打の前田秀は 「感触がよかったので当たった瞬間入ると思った」 と先制の場面を振り返った。
先制左本塁打の前田秀
先制左本塁打の前田秀





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