2010年07月15日

00.社会

万引き防止対策協議会が発足

和歌山県万引き防止対策協議会

関係者約50人が出席した会議

官民が協力し万引きを許さないまちに。県警や県教委、民間の事業所、防犯ボランティア団体らでつくる「県万引き防止対策協議会」が14日、発足した。和歌山市の県民文化会館で開かれた設立総会では、会長に(株)オークワの大桑嗣取締役会長兼CEO、最高顧問に県警本部の永松健次本部長を選出し、万引き防止へ向けて意識を一つにした。

刑法犯認知件数は年々減少しているが、初発型犯罪ともいえる万引きは増加していることから、各関係機関が情報交換など連携を深めるために発足。

県警本部の上岡洋一生活安全部長や中村富佐夫生活安全企画課長は、同会設立にあたっての課題として、万引きを許さない社会気運を高める▽犯罪抑止対策として万引きすべてを警察へ届け出る▽増えつつある高齢者の万引きの分析などを挙げ、防犯ボランティア団体は各店舗のパトロール巡回、県教委は少年に対する対策などそれぞれの機関が取り組む対策について提案。各商店には、県警独自で作成した万引き発生を防ぐ店舗づくりのガイドラインを配布し、活用してもらうよう呼び掛けた。

大桑会長は「県民の規範意識の向上を目指し、ガイドラインなどを生かして一層力を入れて対策を講じていきたい」、永松本部長は「万引きは被害件数の何十倍もあり、まん延化するなど極めて深刻といえる。万引きを許さない社会気運を高める県民運動として推進していきたい」と話した。

同会は8月を「万引き防止キャンペーン期間」とし、広報啓発活動などに乗り出す。

県警本部生活安全企画課街頭犯罪対策室によると、県内で認知した万引きは、ことしに入って6月末現在、前年同期比65件増の645件と増えている。





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