2010年07月26日

00.社会

毒物カレー事件から12年、自治会役員ら遺族宅弔問

和歌山市のカレー毒物混入事件

事件現場で手を合わせる川村会長右と自治会役員

真夏の楽しいひとときが悪夢となった事件から12年。 4人の尊い命が失われた和歌山市のカレー毒物混入事件で、 園部第14自治会 (川村憲三会長) ら役員は26日、 遺族宅を弔問に訪れた。

川村会長は弔問後、 記者会見に応じた。 遺族宅では、 亡くなった人について 「今生きてたらどうなっていたか」 「孫が生まれたのを見たらどうだろうか」 といった話をしたことを明らかにし 「この時期になると面影を思い出し、 泣けてくるよう。 私も写真や位牌を見ると辛い。 悲しくおぞましい事件」 と目を伏せた。 慰霊祭を取りやめた経緯について、 「仰々しくて純粋にお参りできない、 落ち着かないという声があった」 と述べ、 一方、 「遺族の中にも 『自治会全員での行事がなくなるのは悲しい』 という意見もあった」 と明かした。 そして改めて事件に関して、 「幸せな家庭で起きた事件で、 12年たっても遺族の事件に対する憤りと、 亡くなった人に対する深い愛情、 慈しみの念を感じた」。 また、 自治会役員のみでの弔問を 「自治会行事としてベストではない」 とし、 「慰霊碑があった方がいいなどさまざまな案があったが、 弔いとして別の方法を考えてきたい」 と話した。





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