2010年08月03日

02.政治・経済

下がり続ける投票率、市長選で初めて40%切る

和歌山市長選の投票率が4年前の前回より7・97下がり、36・45%だった。同市長選で40%を下回ったのは初めてで、選挙関係者からは驚きと落胆の声が出ている。ただ、全国的に首長選挙の投票率が低下の傾向にあり、今後、市政がどのように市民の関心をひくことができるのか、注目される。

今回の市長選は、明確な争点がないなど終始低調ムードだった。それに加え、直前まで参院選があり、その間は市長選の選挙活動が制限され、十分な周知ができなかったという不運な面もある。有権者は選挙が続いたために、いわゆる「選挙疲れ」を起こし、さらに投票日の最高気温は34・9度(和歌山地方気象台調べ)と厳しい暑さになるなど、複合的な要因が重なって投票所に足が向かなかったとみられる。

市選挙管理委員会によると、知事選に関しても市内の投票率を見ると、平成16年26・98%、同18年26・07%と今回の市長選より約10ポイントも下回っており、有権者の関心の低さが現れている。

全国的にも投票率の低下が叫ばれている。同じ近畿地方にある中核市、東大阪市では平成18年7月の市長選で36・03%、西宮市ではことし5月の市長選で33・65%だった。単純比較はできないが、どの市町村も悩みは同じのようだ。市選挙管理委員会は「原因が分かればそれを重点的に直したいが...やはり関心がないのか」と頭を抱えている。





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