2010年08月10日

00.社会

シベリア拘留体験談、北高で平和学習

「シベリヤ捕虜生活の思ひ出」

上中さんの実体験に聴き入る生徒

和歌山市市小路の県立和歌山北高校(木原康博校長)は10日、戦時中にシベリア抑留を体験した上中峰雄さん(84)=同市西浜=を招いて「シベリヤ捕虜生活の思ひ出」と題した講演を聞いた。

全校生徒約980人が参加。 上中さんは終戦後、ソ連軍武装解除を受けたのち、シベリアのタイシェットに4年間送られたことについて「シベリアでの生活は人間らしいものではなかった」と話すと生徒たちの表情も曇り、配られた資料の地図に目を集中させた。

氷点下30度を下回る酷寒地域での重労働、飢餓に耐えた抑留生活の話に生徒たちはタオルで汗をぬぐいながらも一生懸命に聴き入っていた。

2年生の女子生徒(17)は「戦争と言えば原爆のことしか思い浮かべへん。シベリアでそんなことがあったなんて想像もできなかった」と話していた。





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