2010年08月17日

00.社会

熱中症の搬送、昨年の3.5倍

全国で救急搬送される熱中症患者がことし300人を超え、死者も出ている状況の中、和歌山市内でも前年に比べ熱中症・熱中症と見られる症状の救急搬送が約3・5倍になっているという。和歌山市消防局警防課救急班は「スポーツドリンクなどミネラル分の含んだ飲み物をこまめに飲み、コーヒーやお茶など利尿作用のあるものはできるだけ避けてほしい。体の異常がある場合は、風の通る場所などへ移動して」と呼び掛けている。

同班によると、熱中症や熱中症の疑いのある症状で救急搬送された患者の数は、ことし6月が7人(前年同月1人)、7月が38人(同12人)、今月に入ってから17日午前9時現在で34人となっている。救急搬送者を年齢別でみると、65歳以上の高齢者が約3割、20歳以下が約3割を占めており、30代から40代が少ない傾向という。また、ことしに入ってから17日午前9時現在、屋内で発症したとみられる搬送者は22人で、半数が高齢者という。屋内で発症した原因については、「食事が取れなかった」「エアコンが壊れていた」など考えられる理由がある場合と、はっきりと分からないケースがあるという。

市内では、熱中症で命にかかわる症状の搬送者はほとんどなく、死者も発生していない。救急車で運ばれる従来の患者の傷病程度は中等症(2日~20日程度の入院)が3割ほどだが、熱中症とみられる症状の患者の中等症は約1割と少なく、傷病程度は軽い傾向という。同班は「頭痛やめまいなどいつもと違う症状が出たら風が通る場所で休憩して。けいれんなどが起こったときは医療機関へ行くか救急車を呼んでほしい」と話している。





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