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ジャッキアップを練習する生徒(東高校で) |
地域防災に貢献できる若者を育成する 「高校生防災スクール」 が19日、 県内5会場で一斉に開かれ、 合わせて48校の生徒約600人が講話や実技講習を通して知識や技術を身に付けた。 県教委が平成16年度から毎年開催している7回目のスクール。 災害救助でもよく利用されるジャッキアップの講習など実用的な内容で、 生徒たちはうだるような暑さの中、 万一に備えて熱心に取り組んでいた。
和歌山市森小手穂の県立和歌山東高校では、 市内14校から約150人が参加。 生徒はグループに分かれて、 AED(自動体外式除細動器)を使った救命講習や、 地震に備えて家具を固定する練習、 担架で負傷者を搬送する訓練などに臨んだ。 ジャッキアップの講習では、 重さの違う車3台を使って実際に車体の持ち上げを練習。 ほとんどの生徒にとって初めての体験で、 慣れない手つきでレンチを回しながら、 車の前方と後方で重さが違うことも学んでいた。
そのほか、 減災対策についての講話や、 炊き出し・配膳(はいぜん)訓練、 津波についてのビデオ鑑賞などもあった。
県立桐蔭高校1年の栗山悠君(15)は 「ジャッキの使い方など、 中学校の防災学習よりも実用的なことを学べたので良かった。 日ごろから家族や地域で防災について話し合うことが大切だと思いました」 と話していた。
同校ほか、貴志川生涯学習センター(紀の川市)、箕島高校(有田市)、熊野高校(上富田町)、串本古座高校(串本町)で開かれ、 ロープワーク、マイトイレ作りなど、会場ごとに異なるプログラムで実施された。
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