最優秀賞に宮本さん、和歌祭フォトコンテスト

5月に行われた紀州東照宮の例大祭 「和歌祭」 のフォトコンテストの入賞者がこのほど決定。 22日、 和歌山市和歌浦西の同宮(西川秀紀宮司)で表彰式があり、 最優秀賞の宮本裕司さん(45)=かつらぎ町=ら25人に表彰状が贈られた。 宮本さんは 「今後も少し違った視点から作品を撮り続けたい」 と受賞を喜んだ。 今回は一般、 ファミリー、 ジュニアの3部門に、 県内外から91人351作品の応募があった。

最優秀賞、宮本さんの「天より出でて」

式では、 和歌祭保存会の和田公一会長が一人一人に賞状を手渡した。 和歌山工業高校写真部の顧問でもある宮本さんの最優秀作品 「天より出でて」 は、 太陽を背にした渡御行列 「面被」 の演者を下から仰ぎ見た作品で、 アングルのおもしろさがあり、 非日常の世界を想像させるような一枚。 彩りある祭りの演目をテーマにした応募が多かった中で、 ひときわ目を引く作品だったという。 審査委員長の写真家の松原時夫さん (70) は 「映像的なおもしろさに加え、 太陽を入れてアンダーぎみの色みで表現するなど独創性が際立った作品」 と絶賛した。

宮本さんによれば、 写真は低い視点からファインダーを通さずに撮影。 このとき意図せずカメラの設定が変わっており、 イメージとは違う暗めの写真になったという。 一度はデータを消去しようとしたが、 「これは雰囲気があるかも」 と応募したといい、 「けがの巧妙。 まさか受賞とは驚きました」 と喜んでいた。 入賞作品は和歌祭保存会のホームページに掲載している。

そのほかの入賞者と作品は次の通り。

【優秀賞】=(一般) 山口隆章 「妙技」 (ファミリー)松島宏 「見守る」 (ジュニア)土井瑞花 「ひとやすみ」

【入賞】=新井達男 「ギャル神輿」 ▽新井美チ子 「こわいぞ~」 ▽北村広造 「君うまいな」 ▽辻村政幸 「音色」 ▽岡野かおり 「一休み」 ▽相坂一樹 「熱気」 ▽土井喜代治 「千両役者(せんりょう・やくしゃ)」 ▽土井佳奈 「一緒に行こか」 ▽中道ちあき 「祭りの余韻」 ▽野島満 「出番前」 ▽廣田奈穂 「緊張」 ▽廣田勝彦 「鬼面」 ▽森和代 「ひと休み」 ▽藤井祥吾 「漢力」 ▽盛野富子 「佳日」 【東照宮賞】=楠見勝 「唐船凱旋」 ▽津根伸二 「スタンバイOK」 ▽柴田裕志 「ガンバレ力強く」 ▽馬場利明 「怖いよ」 ▽山下健蔵 「迫力」 ▽吉野菊夫 「橋を渡る渡御」