|
|
会見する永松本部長 |
30日に離任する永松健次県警本部長(48)は25日、和歌山市小松原通の県警本部庁舎で記者会見を開き、「刑法犯検挙実績など一定の成果を上げられたのでは。抜本的に治安を良くするためには、県民自身に犯罪や事故に対する意識を変えてもらうことも大切」と約2年間の任期を振り返った。
平成20年8月に着任。印象に残った事件については、「殺人や交通死亡事故など大きな事件事故があったが、全国を震撼させるような事件がなかったのは幸い」とし、遺族の心情などを察して個別の事件は挙げず、「贈収賄や選挙違反、薬物事犯など、さまざまな分野で難しい事件を検挙したのは捜査力の高さを示していた」と思い返した。
県警の警察官の印象については、「ことしに入って全国で懲戒が増える中、県警では懲戒処分が1件もなく、誇りに思う。意識が前向きで、士気の高さを示している」。
次期本部長に引き継いでほしいこと、県警の課題として、大量退職・大量採用の中での若手の早期戦力化への取り組みを挙げ、人口当たりの犯罪率が全国的に高いことついては、「県民は、危険なわりに安心しているところがある。規範意識の向上など犯罪抑止対策を発展させ、目に見える形で成果を出して」と話した。
また、和歌山での一番の思い出は、和歌浦ベイマラソンで同僚と一緒にフルマラソンを完走したことで、「年をとっても、努力すれば成長できるんですね」と笑顔を見せた。
|
00.社会 - 同カテゴリの記事
|