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県警本部少年課がまとめた、ことし上半期の少年(少女含む)非行の発生状況によると、中学生女子の刑法犯犯罪検挙が前年に比べて増えており、中でも万引きが急増しているという。
刑法犯犯罪少年の検挙状況で、中学生は前年同期比23人減の101人と減少している中、女子は13人増の39人と1・5倍になった。万引きで検挙した中学生のうち、女子の割合は昨年中34・1%だったのが52・5%と大幅に増加している。
万引きは初発型犯罪で、少年らの万引きは約6割が複数犯という。同課は「はじめは何人かでしているのが、慣れると単独でもするようになる」と分析。盗んだものは、食料品がもっとも多く、続いて日用品、数は少ないが雑貨、化粧品、衣料品、おもちゃなどもある。
県警ではことしに入り、万引き防止対策を強化しており、同課は「各店舗にすべての万引きを届け出るようにお願いしているので、絶対数が増えたというより、水面下にあったものが明らかになったという可能性もある」とも。少年らが万引きに手を染めた理由としては、「欲しい時に目についた」という理由がほとんどで、「店員が少なかった」「周りに人がいなかった」などさまざまな要因が絡んでいるという。同課は「買うお金がなかったというのでなく、遊び心で盗んでいる」と指摘。県警本部は、今月末まで万引き防止対策キャンペーンを実施しており、各署で街頭啓発や各店舗の店内巡回を強化するなどしている。
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