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初練習に臨む団員たち |
年末恒例の演奏会に向けて、ことしも県第九合唱団(山本光子団長)の練習が5日、和歌山市岡山丁の児童女性会館で始まった。世界平和を願ってベートーベンの交響曲「第九番ニ短調作品125」を歌う38回目の催し。初日は約70人が参加し、ピアノの伴奏に乗せて室内に息の合ったハーモニーを響かせた。160人での演奏を目標に、当日に向けて団員を募りながら練習を進めていく。
演奏会は歌でベートーベンのメッセージ「人類はすべて兄弟」を伝えようと、1972年に始まった。これまで、夏のコンサートも合わせて、延べ7000人以上の市民が参加してきた。ことしは初めて、アメリカなど海外で活躍してきた指揮者、広上淳一さんを指揮に迎え、京都市交響楽団と共に迫力の「第九」を披露する。演奏会は12月12日に県民文化会館大ホールで。
この日は結団式に続いて早速練習が行われ、参加者は髙瀬優佳さん(合唱指導者)のユーモアたっぷりの指導で、楽しくリズムの取り方や発声方法を確認した。今回で3回目の参加という大亦理絵さん(26)は、「最近はカバーCDなどでクラシックに興味を持っている人も増えているので、そういった人もたくさん呼んで客席を満席にしたいです」。山本団長(71)は「広上先生の素晴らしい指揮でつくる『第九』が本当に楽しみ。精いっぱい練習して、ベートーベンの熱いメッセージとともに世界平和を訴えたい」と意気込んでいる。
同合唱団は団員を募集している。練習は同会館で主に毎週金曜、昼の部は午後2時、夜の部は6時半から。入団金1000円、団費1万2000円(レッスン料、大学生以下5000円)。練習の見学歓迎。
詳しい問い合わせは同合唱団(TEL073・422・4225、FAX073・423・0716)へ。
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