2010年09月08日

00.社会

世界一の「美犬」再始動、エアデールテリアのガブ君

エアデールテリアのガブ君

世界一のガブ君がこの秋、 国内戦に復帰する

ことし3月、 英国で開催された世界最大のドッグショー 「CRUFTS(クラフツ)」 のエアデールテリア部門で1席となり、 世界一美しいテリアのまま引退する予定だったガブ君(4歳オス)が、 この秋の国内大会からの復帰を宣言した。 理由は 「国内に自分より美しいテリアが現れた」 から。

ガブ君のオーナーは、 和歌山市本脇で英国アンティークの輸入販売を行う 「アールスコート・マナー」 の岩橋哲也さん (54)。 古き良き時代の英国の古家具や小物を紹介するほか、 英国風住宅や庭のプロデュースにも携わっており、 その 「英国好き」 が高じて10年前、 同国原産のエアデールテリアの飼育を始めた。

岩橋さんはあくまで趣味と笑うが、 現在6頭を飼育しており自宅でブリーディングを行うなど本格的だ。 グルーミングやトレーニングもすべて岩橋さん自身が行い、 ガブ君を平成19、 20年の国内ナンバーワン犬に仕立て上げた。

国内に敵なしとなった昨年、 ガブ君は世界転戦を決意。 ことし3月の 「CRUFTS」 に出場した。 ガブ君の美しさは本家英国でも通用し、 見事エアデールテリア部門で1席に。 そのまますべての犬が集い、ナンバーワンを決める総合部門に進出したが、 そこでの結果は惜しくも2位。 審査員や現地の仲間から 「イワハシが英国人だったらガブが間違いなく1位だった」 と言われたといい、 事実上のワールドチャンピオン犬となった。 また、 アマチュアが育てた犬が入賞したことも快挙とたたえられたが、 岩橋さんは 「伝統を重んじる英国の壁はやはり厚い。 記録より記憶に残る犬になれてよかった」と振り返る。

ガブ君が国内大会を休んでいたこの2年、 国内のドッグショーを総なめにしているエアデールテリアがいるという。 帰国後、 引退を決めていたガブ君だが、 それを知って再度火が付いた。 トレーニングで筋肉を付け直し、 大会向けのグルーミングも始めた。 岩橋さんは 「対決というよりも、 強い犬同士が交流することで強い 『日本の血統』 をつくりたい」 と話している。

復帰戦は10月17日、 岡山県で開かれるFCIインターナショナルドッグショー。 世界一の美しさが国内戦に返り咲く。





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