2010年09月12日

00.社会

27年間、園児を芋掘りに招待、和歌山市関戸の濱田さん

27年間、園児を芋掘りに招待

力いっぱい芋を引っ張る園児たち

「おっきいー」 「とれたー」。 和歌山市関戸の濱田孝雄さん(62)、 茂子さん(60)夫妻のサツマイモ畑には、 27年前から毎年この時期、 子どもたちの歓声が響く。 近くの和歌山ひかり幼稚園の園児を 「お芋掘り」 に招待しているためだ。 ことしも10日、 保護者らが見守る中、 60人の園児がお礼の歌を歌い、 芋掘りを楽しんだ。 孝雄さんと茂子さんは、 「子どもたちの笑顔を見たら、 来年もと思います。 楽しいです」 とにこやかに話している。 しんぽう写真館はこちらから

孝雄さんは公務員だが、 所有する畑で長年サツマイモなどを育てている。 招待のきっかけは二女が同幼稚園に通っていたこと。 以来、 園長先生は4人目になるが、 毎年の芋掘り交流は変わらずに続いてきた。

恒例のお礼の歌も毎年さまざま。 ことし子どもたちは賛美歌 「アーメンハレルヤ」 を歌い、 2人の芋掘りの見本を真剣に見学してから元気よく芋掘りに取り掛かった。

芋は地元の 「水軒金時」 で、 天候不順で心配した割には大きく成長。 丁寧に周りの土を取り除き、 力いっぱい引っ張りあげた年長の林口友美ちゃん(5)は、 「お芋が4つも5つも付いてて重かった。 面白かった」 と笑顔いっぱい。 掘った芋は各家庭に持ち帰った。

ひかり幼稚園の牧瀬博幸園長(61)は、 「園児には、 お芋掘りする喜びや自然の恵みを知って感謝することを味わってもらいたい。 濱田ご夫妻が丁寧においしいお芋を育てて下さり、 掘る指導もして下さるので感謝しています」。

茂子さんは、 「いつも畑で 『いいの、 おいしいの出来てね』 と言いながら世話しています。 27年間はあっという間でした。 前よりきれいな芋が出来るようになったのは、 私たちも子どもと一緒に成長しているのでしょうか」 と話していた。





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