2010年09月14日

00.社会

若手警察官が意見発表

思いを述べる参加者 - 若手警察官が意見発表

思いを述べる参加者

業務に生かせる発表能力を養い、若手警察官の士気を高めようと、県警本部は13日、和歌山市木ノ本の県警察学校で意見発表大会を開き、県内各署や本部の24歳から32歳の若手警察官10人(うち女性2人)が経験談からの教訓など日ごろの思いをぶつけた。

3年に1回開催。勤務数年の若手警察官約560人の署員から書類審査で参加者が選ばれた。一人持ち時間4分30分で、交番勤務や各分野の職務で体験したことなどを発表し、山岸直人本部長ら幹部が内容・発表力・発表態度などを採点。同学校の入校生も耳を傾けた。

平成19年に警察官になった県警本部刑事部、機動捜査隊、坂口昌輝巡査(26)は、交番勤務の際に自転車盗の被害届を受け、50代の女性に「大切な物を盗まれて頼ろうとしているのに、淡々とした態度に腹が立つ」と言われた経験を振り返った。「県民からすれば、一生に一度経験するかしないかの非日常であり、一大事であることを認識し、不快感を持たせたことに反省しました」と目を伏せ、「相手の立場に立ち、親身になった市民応接の大切さに気付きました」と真っすぐ前を見据えた。

坂口さんは発表について、「抑揚を付けるよう工夫しました。入校生も聞いているので、一線に出た時に何が一番大切か、胸にとどまってくれたらうれしい」と話していた。

5位までが入賞で、上位2人は、10月の同大会近畿管区大会に出場する。

結果は次の通り。
1中尾絵理香巡査(22)・湯浅署「警察官の使命」2巽良太巡査(29)・かつらぎ署「私のやり甲斐」3鈴木祥太巡査長(25)・新宮署「違反者から教えられた交通取り締まりの意義」4辻松秀規巡査(32)・橋本署「警察官として働いて」5栗栖優輝巡査(25)・東署「放置自転車」





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