2010年09月16日

00.社会

TSマークの普及を推進、県交安協

和歌山県交通安全協会

TSマークの交付を受けられる安全整備店の看板

日本交通管理技術協会和歌山支所でもある県交通安全協会は、 自転車の点検整備をすることで保険が付く 「TSマーク」 の普及を促進している。 全国的に自転車が歩行者をはねる事故が増えており、 自転車が加害者となり民事訴訟で数千万円の高額賠償を命じられるケースも増加。 同協会によると、 自転車が加害者となる事故は県内でも増えており、 平成20年には、 自転車が歩行者をはねて死亡させた事故もあった。

県内の自転車が加害者となる事故は、 平成20年は48件、 21年中は60人と、 じわじわと増加。 全国的には訴訟で高額賠償を命じられるような事故も多く、 今後、 県内でも同様の事故の発生が懸念されている。

TSマークは自転車安全整備店(県内では8月20日現在、 124店)で安全点検を受けた証しとして交付される。

付帯保険があり、 15日以上の入院で最高10万円、 対人死傷で賠償保険最高2000万円を補償している。 有効期間は1年。 20年4月から21年3月までの、 県内のTSマークの交付は前年度比895枚増の5490枚。 県内のTSマークの保険取り扱いは20年に1件、 21年2件、 ことし6月末で1件。 しかし、 全国的には、 21年に後遺障害による賠償保険が前年比18件増の24件と4倍になっており、 自転車が加害者となって保険を受け取るケースが急増している。

同協会は、 「今後も、 自転車が加害者となる事故は増えると思われる。 自転車を整備することで安全な状態になり、 さらに保険も付くため安心して乗ってもらえるのでは」 と話している。





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