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公園の職員が手作りした説明板(後ろは歌碑) |
昭和15年に和歌山中学校ボート部8人が和歌浦湾で遭難し死亡した事故を受け、 翌年、 和歌山市和歌浦南片男波公園に、 8人を悼んで歌碑が建てられた。 平成元年には、 和中・桐蔭同窓会の手で歌碑の説明板が設置されたが、 老朽化に伴い説明板を再建。 同窓会メンバーの和中の生徒たちを誇りに思う気持ちが後世に引き継がれることとなった。
昭和15年3月16日、 和歌山中学校ボート部8人は、 現在の片男波公園入口付近にあった艇庫から、 紀の川へ向けて回漕中、 遭難して死亡した。 歌碑には、 「自がわざを磨けとひびく浦波に 籠もりて八つの魂眠るなる」 という歌が刻まれている。
昭和60年ごろには、 片男波公園の波打ち際にあった歌碑が現在の位置に移転され、 平成元年、 和中・桐蔭同窓会の関係者らが、 歌碑の説明板を設置。
シロアリ被害などから一時公園の倉庫に保管されていたが、 8月に同窓会役員らから 「再建してほしい」 という声があり、 公園の職員は保管していた説明板と作業場に余っていた材木を使い、 骨組みを作製。 同窓会役員らが説明板の内容を再考し、 より分かりやすくするために文章を修正、 雨などでも落ちにくい化学樹脂を使った文字を張りつけるなどした。同窓会参与の長坂隆司さん (53) は 「湘南やびわ湖のボート事故は有名だが、 和歌山でも歴史に残るようなことがあったのに知られていない。 この碑があることを知ってほしい」 と話している。 県警本部音楽隊は、 10月16日午後2時から、 同公園の野外ステージで、 同事故について歌った 「友よ静かに眠れ」 を演奏する。
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