2010年09月22日

00.社会/04.文化・くらし

ハンドニットデザイナーの柏木さんがミラノで個展へ

ハンドニットデザイナー柏木圭子さん

鳳凰紋や麻葉文様、 矢絣文様のオリジナルニットと柏木さん

和歌山市西浜のハンドニットデザイナー柏木圭子さん(70)が10月5日から2週間、 イタリア・ミラノで念願の個展を開く。 個展のテーマは日本文様で、 13日は遊び心をテーマにしたトーク&モデルショーも同会場で催す。 2本の棒針で編み続けて四十数年、 「ニットは人生そのもの」 という柏木さんは、 「デザインとものづくりを大切にするイタリアの人たちがどういう反応をするか、 とても楽しみです」 と話している。

柏木さんは、 デザインから製作まですべて一人で行い、 斬新な色彩感覚のオリジナル作品を多数生み出している。 そして 「語ることは自分に責任をもつこと。 夢は語らないと実現しない」 と常に友人らに夢を語り、 個展、 ファッションショー、 写真集と一つ一つ実現してきた。

3年前に宣言した 「次はミラノでのショー」 の実行を決心したのはことしの元旦。 元気な夫と自分の姿を見て、 今しかないと直感したという。 5月に一人でミラノに行き準備を進め、 知人らのつながりで画廊を 「アルテ・ジャポネ」 に決めた。 今月29日に一人で旅立つ。

展示作品は、 麻葉文様や矢絣(やがすり)を編み込み、 絹の裏地を付けた着物風ジャケットやドレスなど。 ほか藤文様、 市松文様、 折鶴、 花菱などを意味も添えて紹介する。 オープニングパーティーには、 自身も鳳凰紋を入れた絹とラメ糸のニットを着る予定だ。

柏木さんは、 「私は 『馬ニンジン』。 いつも走りたいと思っている。 だから鼻の先に目標をぶらさげ、 くじけずに続けてきました」 とほほ笑み、 「見ていただきたいのはデザインや文様だけではないんです。 たった2本の棒から、 こういう作品が作り出せる驚き、 できていく喜びを分かってもらえたら」 と話している。





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