2010年09月24日

00.社会

暴風雨で本番さながら、高松地区で自主防災訓練

自主防災訓練

組み立て式担架の実演を見る住民

和歌山市の高松地区連合自治会(石井太郎会長)と高松地区防災会が主催する自主防災訓練が23日、高松小学校で行われた。震度6弱の地震により同地区で20軒の建物が倒壊し火災が10件発生、土砂崩れにより道路も損壊し、同防災会が災害対策本部を立ち上げて自衛隊に支援要請という想定で実施され、仁坂吉伸知事も含む地域住民約400人が参加した。

この日は、避難訓練開始の合図とともに、突風と激しい雨が吹き荒れ、会場はまさに本番さながらの状況。グラウンドから急きょ屋内に場所を変えたため簡易交番設置などは実施できなかったが、倒壊家屋からの救出救護、水消火器やAED(自動体外式除細動器)による心肺蘇生訓練、起震車の体験、県防災ヘリが白浜から飛来しての被害状況確認などが行われた。

連絡所に設置されている簡易救助資機材の説明コーナーでは、消防署員が毛布を担架にする方法など家庭にある道具の使い方を説明。「実際の地震で助かった人のほとんどは、家族や近所の人が協力して救助した人です」との言葉に参加者らは深くうなずいていた。

同地区の防災訓練はおととしに続き2回目。災害対策本部長を務めた石井会長(72)は、「雨で残念でしたが本番のようでいい経験になりました。また、この行事が、近所の人と知り合うきっかけになればと思います」と話していた。





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