最優秀賞に土いじりの会、花いっぱいコンク

県内で花づくりに取り組んでいる人や団体を表彰する「第14回花いっぱいコンクール」(県花を愛する県民の集い主催)職場・地域の部で、和歌山市小倉地区の有志でつくる「土いじりの会」が最優秀賞に輝いた。同部には52団体から応募があった。同会は毎年、県立和歌山高校(同市新庄)の敷地内でチューリップを育てる活動などを続けており、松浦千佳会長(44)は「学校を美しくする活動を通して、今後も地域に支え合いの輪を広げていきたい」と話している。

土いじりの会は同校の教職員と生徒が始めた活動を育友会が引き継ぎ、平成14年に発足。毎年10月にチューリップの球根の植え付けを行っており、回を重ねるごとに協力者も増え、昨年は子どもから大人まで226人が参加した。ことしも昨年より約900球多い約1万2600球を植えることにしている。

球根植えのほか、毎月第4土曜に学校に集まり、草抜きなど花壇の世話も続けている。本来ごみとして捨てられるおがくずを地域から回収して花壇の土に使うなど、活動を通してさまざまな交流も生まれている。

松浦会長は「会社を休んで活動に参加してくださる方もいて、皆さんの協力に本当に感謝しています」。

同校の川恒弘校長(56)は「歴代会長や地域の方々のおかげで、チューリップが和歌山高校のシンボルとなりつつあります。年々、交流する団体も増えており、今後も活動を絶やすことなく発展させていきたい」と喜んでいる。受賞者と団体は次の通り(敬称略)。

【学校の部】最優秀賞=田辺市立上秋津幼稚園▽優秀賞=上富田町立生馬小学校、和歌山市立吹上小学校▽優良賞=白浜町立南白浜小学校、紀の川市立竜門小学校、かつらぎ町立笠田幼稚園

【職場・地域の部】最優秀賞=土いじりの会(和歌山市)▽優秀賞=花てまりの会(那智勝浦町)、生馬さくら会(上富田町)、オケラグループ(紀の川市)▽優良賞=龍平四季の会(海南市)、田辺駅花サークル(田辺市)、上ノ段みのり会花部会(紀の川市)、かつらぎ町笠田東第一自治区女性防火クラブ(かつらぎ町)▽特別賞=くちくまの三色会(上富田町)、新万花の会(田辺市)

【家庭の部】最優秀賞=小山純子(海南市)▽優秀賞=笠松朝子(那智勝浦町)、前嶋順子(日高町)▽優良賞=湯川サエ子(田辺市)、森山幸代(同)、植村悦子(和歌山市)▽特別賞=山田忠子(田辺市)