2010年10月04日

00.社会

直川の半田さんに防犯栄誉金章

全国地域安全運動中央大会防犯栄誉金章

表彰状を持って笑顔の半田さん

直川地区地域安全推進員会の会長、 半田徳夫さん (63) はこのほど、 全国地域安全運動中央大会で、 防犯栄誉金章を受章した。 同章は全国で93人が受章し、 県内では半田さん一人。 長年の活動で評価される人も多く、 受章者はほとんどが70歳以上の中、 全国で4番目の若さ。 半田さんは 「若くして名誉な章を受けていいのかと辞退も考えた。 周りの人の協力があってこそ、 いただけたと感謝しています」 と瞳をうるませた。

半田さんは平成9年に同会の会員になった。 現在、 県警本部で防犯アドバイザーを務める三栖康孝さん (62) が和歌山東署へ赴任した時で、 半田さんは三栖さんと共に、 子どもたちが緊急時に駆け込む 「きしゅう君の家」 を直川地区へ広めようと決意。 それまで幾度となく同会幹部らが取り組もうとしていたが、 地域から疑問や反発の声があり断念していたという。

県内各地で 「きしゅう君の家」 にはシールを張っていたが、 「せっかくやってもらうんなら立派にしよう」 と半田さんは、 アクリル板のプレートを作成。 各自治会や直川小学校のPTAなどへ、 きしゅう君の家の必要性を説得し、 ようやく同意を得られ、 今でも約130軒がプレートを掲示している。 これがきっかけで、 同地区の各団体の団結力が深まったと振り返る。

またある時、 半田さんは、 「シルバーパワーを子どもたちのために使ってくれへんか」 と老人会の会長へ見守り活動を打診し、 平成18年、 老人会の会員が中心となった子ども見守り隊が発足。 同地区では同小学校の下校時に、 通学路の要所でいすに座り、 子どもたちを優しく見守る高齢者のまなざしがある。

「人と接すれば距離が縮まり、 信頼感が生まれ人間関係ができる。 そうすれば必ず協力してもらえる」。 同地区のきずなを深めた縁の下の力持ちはにっこりとほほ笑んでいる。





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