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無線で指令を出す署員 |
早期の事件解決に欠かせない、初動の活動能力向上を目指そうと、県警本部は5日、和歌山市木ノ本の県警察学校で通信指令競技会を開き、県内14署の署員が3人一チームで参加し、日ごろの業務の積み重ねを競い合った。
事件発生から犯人逮捕までの流れを、現場手配をする無線、110番など電話通報の受理、現場対応の3役に分かれて取り組んだ。責任者に警部補以上、現場対応は実務5年未満の署員が参加。架空の地名や場所を想定し、あらかじめ事例を知らされずに取り掛かった。
交通事故として通報があった事例が、目撃者や被害者から状況を聞き出すうちに、強盗であることが判明。電話担当は、通報で入る放置自転車の苦情などを処理しつつ、無線係は現場から犯人確保に必要な情報を聞き出し、緊急配備を指令するなど連携を取りながら一刻も早い犯人逮捕を目指した。
県警本部の山岸直人本部長は「初動は警察の生命線ともいえる。迅速・的確な警察活動が組織捜査にとっては重要」、海南署自動車警ら係、東谷潤警部補(34)は無線を担当し「早く犯人を捕まえるには、瞬時に状況を判断する力が必要。現場の情報から、コンパクトに的確に指令を出すことが大切だと改めて感じた」と話していた。
結果は後日掲載。
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