2010年10月08日

05.紀の川・岩出・海南・紀美野

紀の川市のオープンカフェ野音、手乗りヤマガラが話題

オープンカフェ野音

手の餌を食べにくるヤマガラ

紀の川市高尾の山中にあるオープンカフェ野音 (ののん、 池田増生オーナー) で、 野生のヤマガラが人に懐き、 手に置いた餌 (ヒマワリの種) を食べにくると話題になっている。 ヤマガラはスズメ目のシジュウカラ科の鳥。 体長は15センチほどで黒と黄色の頭。 胸は赤茶ときれいな色彩で目を引く。 ヤマガラはなわばりを持つ留鳥で、 同カフェに来る20匹ほどの鳥も、 付近の山に生息しているとみられる。 カフェの周りの木に止まったヤマガラは、 ころ合いを見て手の餌を取ると、 再び木に戻り、 器用に殻を割っていた。 珍しい光景が注目されそうだ。

手なずけたのは、 同店常連客で紀美野町長谷の宮脇利好さん (62)。 宮脇さんは1年半前に、 カフェ近くを飛ぶヤマガラを見て 「古くから神社などで伝統的なおみくじ芸で親しまれてきたヤマガラなら野生でも懐くかもしれない」 と考え、 カフェの室外デッキに餌を置き続けた。 半年ほどすると、 警戒心がとれたヤマガラは、 餌を食べにくるように。 その後一年間は、 少しずつ店にエサを近付け、 人に慣れさせた。 今では、 閉店で明かりを消すまで室内に居続けるほどに。 また、 巣箱の近くに置いた皿の水で水浴びをみせるなど、 自分の住みかの一つと思っているようだ。

そのかいあって、 数日ほど前から手に乗り始めた。 ヤマガラは人見知りもせず、 餌を置けば誰の手にも乗るようになった。

宮脇さんは 「手乗りは最後の目標。 カフェの周りに木がある環境が、 功を奏したのではないか」 と話している。





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