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元気に泣き声を上げる赤ちゃんたち |
海南市下津町市坪の山路王子神社(上田今朝男宮司)で10日、 子どもの無病息災を願う泣き相撲が行われた。 江戸時代中期からあると伝えられる秋祭りの伝承的行事で、 県内外から集まった生後4カ月から3歳までの赤ちゃん約130人が参加。 相撲が始まると土俵で元気いっぱい泣き声を響かせ、 参拝者や親たちも歓声を上げ、 写真を撮るのに夢中になっていた。
約400年前から続く行事で正式には 「奉納花相撲」 と言う。 赤ちゃんの背中に清められた土俵の土を付けることで丈夫で健康に育つと伝えられ、 県無形文化財に指定されている。
泣き相撲の前には神事が執り行われ、 県指定無形民俗文化財の獅子舞が奉納された。 獅子舞は7人立ちで行い、 県内でも規模が大きいとされる。 2人の鬼役が獅子をあやし、 迫力ある舞に参拝者から大きな拍手が送られた。
泣き相撲では、 加茂川小学校1年生の冷水秀輔君が行司役を務め、 達者な口調で口上を述べた。 続いてはちまきや赤いまわしを締めた赤ちゃんが氏子総代に抱かれて土俵入り。 取り組みが始まると、 ほとんどの赤ちゃんが大きな声でわんわんと泣き、 どの父母らからも笑みがこぼれた。
和歌山市から参加した竹中尊利君 (7カ月) の父哲朗さん (28)、 母こずえさん (29) は 「元気よく泣いてくれてよかったです」 とうれしそうだった。
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