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大桑教育文化振興財団(大桑嗣理事長)の今年度の大桑文化奨励賞に、日高川町出身で静岡県浜松市在住の洋画家川邉耕一さん(47)と、和歌山市出身で東京都在住のピアニスト村田千佳さん(33)が選ばれた。今後一層の活躍が期待される文学・芸術分野(建築は除く)の県出身者に贈られる賞で、副賞は1人50万円。表彰式と各種援助目録贈呈式は11月16日、和歌山市のホテルアバローム紀の国で行われる。
川邊さん
村田さん
川邉さんは筑波大学大学院美術専攻修了後、ドイツに留学。文化庁の在外研修員として米国に派遣された。個展開催のほか、エンバ美術コンクール、現代日本絵画展、吉原治良賞美術コンクール展などに入賞し、県きのくに芸術新人賞も受賞している。
村田さんは東京芸術大学大学院修了後、ウイーン国立音楽大学ピアノ科修了。オーストリア、スイス、イタリアなどヨーロッパ各地の演奏会やコンクール、国内各地の演奏会に多数出演。宝塚ベガ国際音楽コンクール、国際シューベルト現代曲コンクール、国際ハイドン室内楽コンクールなどで多数入賞している。
また文化活動団体援助には、「世界民俗祭in紀美野」実行委員会(神谷幹夫代表、りら創造芸術高等専修学校ほか)と「自由な心でコンテンポラリーダンスを楽しもう」神戸女学院教育文化振興めぐみ会和歌山支部(庵田勤子代表)を選出。県指定無形文化財保持団体援助には、田辺市の 「上野の獅子舞保存会」と、新宮市の「三輪﨑郷土芸能保存会」が選ばれた。
大桑教育文化振興財団は、(株)オークワの創立者大桑勇氏が平成5年に設立。大学奨学金や外国人留学生援助、高校スポーツ選手奨学金、学校図書寄贈なども毎年実施し、これまでの寄贈と援助額合計は5億4000万円を超える。
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