2010年10月21日

05.紀の川・岩出・海南・紀美野

粉河産土神社で教育勅語奉読

粉河産土神社

発布当時の教育勅語原本と中山宮司

紀の川市粉河の粉河産土神社 (中山淑文宮司) は24日午前10時から秋祭りを行い、 祭典の中でことし120周年を迎える 「教育ニ関スル勅語」 (教育勅語、 明治23年10月30日発布) を奉読する。 教育勅語は廃止から60年以上が経過。 中山宮司は奉読に向け 「廃止の歴史もあるが教育勅語の根本は、 『人々が助け合い平和に生きること』 を伝えている。 この祭典で、 もう一度再認識してほしい」 と参加を呼び掛けている。

同神社社殿には、 金の額に収められた当時配布されたとみられる教育勅語の原本が飾られている。 中山宮司の知人男性から、 兵庫県内の廃校の小学校で見つかったものを 「神社で保存してほしい」 と今月上旬に提供されたという。

奉読を行うきっかけは、 東京の神社庁長がことし7月、 各神社に通達した文書。 中には 「若者の精神荒廃などさまざまな問題から、 教育勅語の意義と精神を生かし、 道徳教育を図るように」 などと記されている。

教育勅語は、 発布後、 国の祝祭日に朗読が義務づけられた。 しかし終戦後、 統治したGHQ (連合国軍総司令部) が 「神聖的で軍国主義の象徴」 と指摘。 終戦から3年後の昭和23年に国会で排除、 失効確認が決議された。

祭典ではそのほか、 中山宮司の宮司就任一周年神事。 午後からは、 もちつきや 「琴貴美会」 の琴演奏、 十二単のお服上げ奉納もある。
問い合わせは同寺社務所 (TEL0736・73・2415)。





この記事と関連がありそうな過去の記事

powered by weblio


05.紀の川・岩出・海南・紀美野 - 同カテゴリの記事






カテゴリー
社会
事件・事故
政治・経済
スポーツ
文化・くらし
紀の川・岩出・海南・紀美野

これまでの特集
月別アーカイブ
株式会社 和歌山新報社
cypress.gif