2010年10月22日

00.社会

和歌山市が発明館を売却へ

和歌山市立発明館

売却されることが決まった市立発明館

和歌山市は21日、昨年3月31日に閉館した同市寄合町の市立発明館を売却すると発表した。市は再利用を検討したが、建物が老朽化していることや改築、解体に多額の出費がかさむことなどを考慮し、現状のまま売却に踏み切った。11月15日から一般競争入札を公告する。入札は来年1月17日。

発明館は、敷地面積約1040平方メートル、建築面積約726平方メートル、延床面積約4123平方メートル、鉄筋コンクリート造り陸屋根6階建て。昭和59年11月に開館し、同60年に約6万7000人の入館者数を記録。しかし、その後は下降線をたどり、平成5年には3万人台まで減少していた。平成16年の包括外部監査、同19年の外部評価で廃止の方向性が提案され、同21年に閉館した。

市によると、建物は昭和44年に建築され、耐震強度が低いなど老朽化。引き続き使うには補強や建て替え工事が必要で、取り壊すだけでも1億5000万円程度かかるという。現在、警備費など維持費だけで年137万円の出費があるという。

大橋建一市長は、維持費をカットするなど行財政改革の一環であるとし、「売却費は市民の福祉向上に活用したい」と話している。





この記事と関連がありそうな過去の記事

powered by weblio


00.社会 - 同カテゴリの記事






カテゴリー
社会
事件・事故
政治・経済
スポーツ
文化・くらし
紀の川・岩出・海南・紀美野

これまでの特集
月別アーカイブ
株式会社 和歌山新報社
cypress.gif