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「無我夢中でした」と玉置さん |
困った時は任せて!。今月16日午後5時40分ごろ、和歌山市北出島の民家から出火、近くに住む社会福祉法人喜成会・養護老人ホーム喜和の郷の生活支援員、玉置輝子さん(46)が勇気あるとっさの行動で火を消し止めた。同地区は高齢者も多く、介護施設で働く玉置さんは、日ごろから近所の人に「何かあったら力になりますから」と声を掛けていたという。
火災発生当時、玉置さんの隣に住む70代の女性が「火事よ! 輝子さん来て~」と玉置さん宅へ飛び込んできた。すぐさま駆け付けると、玉置さん宅の2軒隣の民家の1階部分の窓から真っ赤な炎が見えていたという。
119番通報のためいったん自宅へ引き返した玉置さんはもう一度現場へ。同地区の自治会館に備えてあった消火器で、民家の窓をたたき割り、さらに格子を折りながら、消火器のノズルを差し込み消火したという。「無我夢中でした。なんとか火を消さないとって必死で」と振り返る。消防隊が駆け付けるころには、すでに火は消えており、民家は台所部分の一部をこがした程度で済んだという。出火当時、この家の住人は留守だった。
玉置さんは職場で、年に2回行われている消火訓練に参加しており、消火器の使用法も完璧。「早期に発見できたことなど、いろいろな連携が功を奏しました。火災に遭った人にもすごく感謝してもらいました」と話している。
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