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鐘形状の黄色い花 |
和歌山城の紅葉渓庭園内にある紅葉渓橋のたもとで、キイジョウロウホトトギスが気品ある釣り鐘状の黄色い花を咲かせている。
花の名は紀伊半島の「キイ」と江戸幕府大奥の職名で身分の高い「貴婦人」という意味の「上臈」に由来。
ユリ科の多年草で紀伊半島南部に多く自生していたが、最近では乱獲などで数が少なくなり、環境省の絶滅危惧(きぐ)2類に指定されている。現在県の福祉事業にかかわる男性が、13年前にすさみ町から譲り受け、お城の許可を得て植栽したもの。橋からのぞき込まないと見えない場所にあるため気付かない人も多いが、ことし春にも植え付けするなどし黄色のカーテンが広がりつつある。男性は「本来山奥にひっそりと咲く花。趣きある庭園で静かに楽しんでもらえれば」と見守っている。
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