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県の平成23年度用「愛鳥週間ポスター」原画の中学校の部で、紀の川市立貴志川中学校3年の西万柚子さん(14)と、海南市立亀川中学校2年の中井颯樹さん(同)の2人が特選に選ばれた。中学校30校から139点の応募があった。作品は年明けに行われる中央審査(日本鳥類保護連盟主催)に出品される。
美術部部長の西さんと受賞作品
初の応募で特選を受賞した亀川中の中井さん
西さんは美術部の前部長で昨年も特選に選ばれている。ことしは紅葉の葉からフクロウが顔を出す、温かい印象の作品に仕上げた。
入選作品は、図鑑から選んだ「鳥」「花」「卵」「植物」を題材に、フクロウをメーンに構成。一番こだわったというフクロウの毛並みは、黒の下地に、茶色の毛先を塗り重ね忠実に描いた。完成までに2カ月ほどかかったという。西さんは「この絵を見て鳥を好きになってくれたらいいですね」とにっこり。
中井さんは「みんなと違う絵にしたい」と図鑑などを参考にし、題材をワシやタカなど猛禽(もうきん)類に決定。鳥ががけの岩場に止まり、眼下に森と海が広がっている様子を、遠近感が出るように工夫して描いた。こだわった部分は羽毛の細部と雲の影。「愛鳥週間」の文字は雲に重ね、空の奥行き、爽やかさを表現した。色は主にポスターカラー、澄みきった海を表すために透明水彩も用いた。中井さんは初めての応募で特選受賞の快挙。「受賞できた実感がない。驚きとうれしさでいっぱい」と喜んでいる。
中学校の部では2人のほか、湯浅中学校の生徒が特選を受賞。高等学校の部では星林高校1年の吉増明拓君、和歌山高校3年の柳瀬みず紀さんら3人が特選に輝いた。小学校の部も合わせた応募総数は809点(117校)だった。
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