2010年10月29日

00.社会

中国の女子大生が高齢介護施設を見学

中国山東省、山東大学生

施設内について通訳から説明を受ける女子学生

県立医科大学へ交換学生として訪れている中国山東省、山東大学の3、4回生の女子学生5人が28日、研修の一環で、和歌山市田野の高齢者介護施設、社会福祉法人わかうら会、わかうら園(土山憲一郎理事長)を見学した。

土山理事長は、同施設のある田野地区が高齢者が占める割合が市内で最も高いことや、施設の利用者の年齢や介護度などについて説明。平成14年8月に開設されたケアハウスの施設内を歩いて回りながら、利用者が分かりやすいようにエレベーターの扉の色を各階で変えたり、大浴場と少人数用の風呂があることなどを紹介。「竜宮城をイメージして造っており、社会的地位をなくして平等に過ごしましょうという思いが込められています」と話した。女子学生らは、メモを取ったり写真を撮るなど、熱心に日本の介護施設について学んでいた。

山東大学の袁魁昌さん(50)は「高齢者について考え込まれたデザインに感銘を受けた。高齢者を助けることが、社会を良くすることなんだと改めて感じました」、土山理事長は「施設の利用者や我々と対話することなどで、福祉の面でも日中友好のきっかけになれば」と話していた。

女子学生らは26日から和歌山へ来ており、今後、同大学の講義を受けたり、和歌山市内の病院を訪れる予定で、11月2日に中国へ帰国する。





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