2010年11月07日

00.社会

和工化学技術科、就職内定率90%超

和歌山県立和歌山工業高校

就職内定率が90%を越える化学技術科、 実験も和やかに

和歌山市西浜の県立和歌山工業高校(西脇英雅校長)化学技術科は昨年に引き続き、 科学系上場企業などへの就職内定率が90%を超える高い数字となった。 9月末日現在で、 県内高校新卒者内定率42・9%(和歌山労働局調べ)に比べて、 同科は中小企業を含め93%。 同科38人中28人が就職希望し、 一次試験ですでに26人が内定しているという。

同科は、 普段から企業の中身が専門的に分かるようにOBの会社説明会を開いたり、 工場見学など就職に向けて力を入れており、 教諭らも積極的に企業を訪問し、 同科の生徒をアピールしている。

また、 就職に有利な危険物取扱者資格所有者が多く、 中でも全体合格率10%と超難関の乙4の取得者が70%を超えている。 欠席が少ないことに加えて、 「仕事で使える資格を有する同科の生徒は企業からのニーズも高い」 という。

今年度は女子生徒で初めて、 貴志瑞穂さん (17)が上場企業ステラケミファ(株)へ内定を決めた。 入学時から就職一本で、 危険物乙4のほか玉掛け、 ボイラー2級(講習)の資格を持つ。 貴志さんは 「男性には負けない。 後輩にも数人女子生徒がいるので、 就職につなげていけるよう頑張っていきたい」 と意気込んでいる。

今月1日には、 ピンポイントで先輩の話を聞き、 就職へのモチベーションを上げようと、 内定が決まった3年生が1、 2年生に就職までの体験談の発表、 各企業ごとにグループに分かれて面接の内容や職場の雰囲気などの説明を行った。

体験談では、 花王(株)など4企業に内定した4人が発表。 「危険物は10回以上落ち、 あきらめず受け続けてきた結果、 1年生から志望していた企業に内定がもらえた」、 「成績はほとんど最下位。 同じように勉強ができなかったクラスメートが急に成績が上がり悔しい思いをして頑張った。 みんなもこの気持ちを大切にして」 など熱く訴え掛けた。

1年生の阿戸理君(16)は 「少しずつ成績も上がってきたし、 先輩の話を聞いて、 自分も就職できるように頑張りたい」。岡本眞也教諭(53)は 「ことしは厳しかったが縁があった、 次につなげたい」と笑顔で話していた。





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