2010年11月09日

00.社会

和工生徒が万引防止のポスターデザイン

ポスターをデザインした5人(後列左から古川さん、桝田さん、南方さん、山﨑さん、上野さん)

ポスターをデザインした5人(後列左から古川さん、桝田さん、南方さん、山﨑さん、上野さん)

和歌山西署はこのほど、和歌山市西浜の県立和歌山工業高校(西英雅校長)へ、万引防止を訴えるポスターのデザインを依頼。同校産業デザイン科3年生の女子生徒5人が個性あるデザインを完成させた。今後、同署は管内の防犯ボランティア団体などと数点を選考し、ことし中に同署管内のスーパーなどへポスターを張る予定。万引防止キャンペーン(県万引き防止協議会主催)の一環で、ポスターに学生のデザインを使うのは初めて。

同署から依頼を受けた同校は、全クラスの教室にデザイン募集の知らせを張り出した。同科科長の山下弘晃教諭は、「募集の知らせを張ることで、生徒らの万引への規範意識が高まる期待も込めた」という。

デザインを考えたのは、上野悠さん(18)、桝田李句さん(同)、南方菜穂子さん(同)、山﨑早希子さん(同)、古川知足さん(同)。「万引」の罪名についてインターネットで調べるなどイメージを膨らませ、パソコンの画像編集ソフトを使ってデザインを練った。「あなたはどこかで見られています」「絶対ダメ!!」など絵柄に合ったキャッチコピーも考案。防犯カメラで万引をのぞかれている女子高生や、盗むしぐさを記号のように表現するなど、若者の視点でのデザインが出来上がった。

子どもが描いたようなタッチで、スーパーで万引する様子を描いた桝田さんは「表情を真顔にして、悪いことという意識のない人を表現した。『万引はやったらあかん』って分かってほしい」、防犯カメラを通して万引をしている女子高生を描いた古川さんは「万引する人は周りを気にすると思う。誰かに見られてるっていうのを感じてほしい」と話していた。同署生活安全課課長の田中健次警部は「若い子たちがデザインしたポスターで、同年代の若者の万引に歯止めをかけられたら」と話していた。





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