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ミミちゃんの遺影にキクの花を供える園児たち |
和歌山市里の市立山口幼稚園(坂本記美子園長)で15日、同園で飼っていたウサギのミミちゃん(メス・8歳)の「お別れ会」が開かれた。
子どもたちに命の尊さを感じてもらおうと実施。8年前、卒園する園児から自宅で飼っていたミミちゃんを譲り受けた。園児たちで名付け、園児が餌をあげたり、トイレの世話をするなど面倒を見ていた。隣接する市立山口小学校に通う同園の卒園生も、休憩時間にかわいがりに来るなどアイドルのような存在だったという。今月に入り、ミミちゃんの体調が悪くなり、夜間は同園の職員が自宅へ連れて帰って世話をしていたが13日夜、職員宅で息を引き取った。
15日、ミミちゃんが飼われていたかごに、キクで覆われた遺影が飾られ、坂本園長(63)は園児たちに「命あるものはいつかは死んじゃうんです。みんなも自分の命、人の命を大切にしましょうね」と諭した。全園児33人は一人一人、かごに献花しながら「天国にいってね」と声を掛け、中には泣きじゃくり言葉が出ない子もいた。
この日、ミミちゃんにリンゴの皮をあげようと持ってきていた年長の野中葵咲ちゃん(6)は「抱っこしたらかわいかった。天国で元気でいてくれたらいいな」、坂本園長は「核家族化で、子どもたちは死について知る機会が少ない。命の大切さを感じる機会にできれば」と話していた。
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